「小麦アレルギー」のメカニズム
「小麦アレルギー」の原因は、泡立ちをよくするために「茶のしずく石鹸」に加えられた小麦成分の一種「グルパール19S」でした。実はこの成分が体内に取り込まれることで、体が小麦に対して免疫を作ることが最近明らかになったのです。
一旦免疫ができた体が小麦を摂取すると拒否反応を示し、ひどい場合には呼吸困難や意識不明になることもある「アナフィラキシ―ショック」を引き起こします。
当初、被害者のほとんどは石鹸が原因だとはわからず、小麦製品を食べては何度もアナフィラキシ―ショックを起こした方がたくさんいました。この病気は数年前から分かってきた新しい病気なので、5年後、10年後どうなるのかということに関してはまだ分かっていません。
一般に、大人になってから発症する食物アレルギーは、治りにくいと考えられています。また、数年前までに発症した茶のしずく石鹸による小麦アレルギーの患者さんのうち、この石鹸の使用をやめて現在小麦アレルギーが良くなって自由に小麦を食べることができるようになった人はまだいません。
ですから、少なくとも数年間は小麦アレルギーが続くと考えられます。すなわち、ラーメン・パスタ・お好み焼き・パンなどは控えねばならず、食生活にもかなり支障がでてくることになります。なお、「小麦アレルギー」の詳しい説明は【アレルギー情報】というHPに掲載されています。